ロングアイランド・アイスティー。カクテルの中でも4種の蒸留酒全てとその他の材料を3種を調合し、紅茶を使わずに紅茶の味を練成するというカクテル界の錬金術のようなカクテル。見た目にも紅茶っぽいし実に不思議なカクテルだ。
そして今回実際にこのカクテルの材料を取り寄せて作ってみた所、
紅茶の味しないじゃん!!!!!!!!!!!!!
今回使ったのは以下の酒↓
サントリー ホワイトラムもしくはバカルディスペリオール/サウザー テキーラシルバー/各メーカーのウォッカ/各メーカーのジン/ヘルメス ホワイトキュラソーまたはコアントローまたはグラン・マルニエ(まだ試してない)/レモンジュース/コーラ
安くない酒瓶を買い揃えて作った割にはさっぱり紅茶の味にならない。うそつき!!!
ロングアイランドアイスティーの詳細なレシピについてはググれば色々出てくるが、正直どれもさっぱり当てにならない。
大前提として、ロングアイランドアイスティーは使う酒の銘柄でかなり味に違いが出るカクテルである(らしい)。店によって味の違いがかなり出るカクテルでもある。少なくとも癖の少ない銘柄を使うのがセオリーなようだ。
しかし何せカクテルに興味の出た輩というのは基本的にキザさとか違いの分かる男(キリッ)を気取って評価するのでその手のブログのレビューを調べてもなんかふわっとした感想しかなくていまいち参考にならない。私の偏見のせいもあるかもしれないが。
が、いちおう用意した酒もなるべく癖の少ないもの(匂いの控えめなもの)を揃えた。基本的に色つきのラムやテキーラはアウトである、と覚えておけばいい。確かにあの手の酒はウイスキーのように風味がそれぞれ違ってくるのでまたややこしくなりそうだ。
テキーラに関してはサウザー以外のテキーラって日本じゃあんまり売ってないので選択肢は少ない気がする。
というわけでリプトンの紅茶&レモンティーと飲み比べながらメスシリンダーで厳密に量を測って味を調節してみたが、個人的には以下のようなレシピが一番紅茶に近いと感じた↓
ウォッカ 15ml
ホワイトラム 15ml
テキーラ 10ml前後で調整
ジン 15ml前後で調整
ホワイトキュラソー 10ml
レモンジュース 15ml前後
コーラ 30~40ml前後で炭酸を抜いたほうがいい。
砂糖 アルコール感が飛ぶまで
このレシピの中では一番匂いの強いテキーラだが、銘柄によっては殆ど入れないこともある。実際作ってても思ったが、殆どの調合でテキーラの匂いになってしまう。特に色つきのテキーラを使っているレシピは見た事が無い。あくまでジン、ホワイトキュラソー、テキーラ、レモンジュース、コーラの5つを慎重にスパイスとして混ぜ合わせる感じだ。
特にジンの銘柄はあまりにも多いので詳細は省くが、ジンの銘柄自体は紅茶の味に化ける要素ではない気がした。(最終的に一番安いウィルキンソンジンでもそれっぽい味になった)
あくまでテキーラやキュラソーやレモンとの相乗効果で辛うじて紅茶っぽくなる、程度の違いなようだ。
ラムに関してはサントリーのホワイトラムはほんのりラムレーズンっぽい匂いがするのだが、正直テキーラやジンと混ぜてしまうと全く分からなくなってしまうくらい弱い。バカルディ・スペリオール等はもう少しウォッカに近い匂いのホワイトラムなのだが、ウォッカ自体ほとんどアルコールの匂いなわけで。
つまりぶっちゃけラムとウォッカはあんまり変わらないと思う。
レモンジュースはwikipediaに乗っている量だと明らかに入れすぎだ。香りがする程度の量でよい。
そして肝心なのが、このカクテルの紅茶感を決めるのは実は酒ではなく砂糖の量だと感じた。巷のレシピ通りに作ってみると、アルコールの刺激臭がどうも紅茶っぽくない。大体方々で言われる「レディキラーカクテル」という名称は要するに「甘さでアルコールの風味を隠している」ということであるのではないか?という推測からするに、砂糖はアルコール臭が飛ぶまで入れまくるのがベストだと感じた。
もちろん入れすぎると甘さで上書きされすぎて味がしないので注意。粉砂糖は溶けにくいので、ガムシロップを使うのも手かもしれない。
そして散々作って飲み比べた結論としては、これらを全て駆使して調合しても本物の紅茶とは似ても似つかないということだ。砂糖を限界まで入れてもアルコール感はどうしても残ってしまうし、確かに紅茶っぽい匂いにはなるが正直とても香りが弱い。
そして酔い潰す目的で女性にこれを勧めるよりだったらホワイトルシアンみたいな順当に甘さとクリーミーさで徹底的にアルコール感を塗りつぶしたカクテルを勧めた方がよほどレディキラーなのでは?と思った。
総評としては「こんなに調合がめんどくさいカクテルを何杯も頼んだらバーテンがキレそう」という事だった。家で作っといてよかった。なによりバーで飲み比べたら多分余裕で酒瓶代を上回ってしまうだろうから。
そして貴方がバーでロングアイランドアイスティーを飲んだとき、すごい、紅茶だ!!!と感じたならそれは本当に紅茶を入れているか既に酔っ払って味の区別がついていないかのどちらかである、という説を僕は提唱したい。
ハッカドール3号くんのちんちんぺろぺろ
ちんちんをぺろぺろします
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